FONDLING DOLLS 地下倉庫

前々から運営させていただいていたサイトFONDLING DOLLSを改装の代わりに別荘代りに開かせていただいた開拓ブログです

冥界の皇女(1)

 暗く閉ざされた閉鎖的な空間、群青色の空に、果てのない地底に続く螺旋回廊。
そんな世界に一つそびえたつ一人の皇女の為だけの城。

規律こそを正義とし、悪を裁く裁判官のような存在であり、冥界の象徴である皇女メーテル。
 人にはない色素の一つ水色の艶やかな長い髪に冥界の覇者である証の帽子をかぶり
彼女は露出度の高く、股に食い込むようなきわどいミストレスのボンデージ的なイメージを思わせる
衣類をまとい足はハイニーなレザーのブーツを履いている。
そして、肌が露出しすぎないようになのか、権力の象徴なのか赤いビロード色の黒いミストレスのような衣類にはそぐわぬマントを纏っているのが彼女だといえよう。


カツン、カツン・・・

と、ヒールの踵を鳴らしながら彼女は独りだけの城の中を闊歩する。
決して服従させ、権利や人格を蹂躙したりするような行為をしないのは彼女の主義であり、正義だと言えよう。
 かといって、彼女とて、独りで育ったわけではない、家臣のものは傍にいなくとも、すぐに呼び出せるように控えている。
 ただ、城は彼女の牢獄であり魂を穢して堕ちた者を消す場所だから彼女自身が、人を寄せたくないのだろう。
気がついたころには彼女は独りに玉座に座り堕落してゆく世界を見守る存在になっていた・・・・・・

「メーテル皇女殿下」
低く引き締まった声と共に、白い霧に包まれて黒衣の軍服の男が現れる。
「ダンテか・・・・・・何用だ?」
表情を変えたわけでもないのだが、緋色の双眸が若干細められ、高貴な空気を纏った彼女はマントを翻し後ろを振り向く。
決して怒っているわけではない。
彼女は覇者として王として孤独の代わりに冥界の秩序を守っている
そのために、男に・・・・・・というよりは誰であろうと「守られる」ということは許されない立場なのだ。
「用があるから来たのだろう?」
その美しさに一瞬言葉を飲み込むダンテに、彼女は首をかしげながら尋ねる。
ダンテは我にかえると片膝をつき報告書を読むように言葉を紡ぎだす。
「申し訳ありません、最近発見された人間どもの下層に作られた堕落の祠についてです」
「堕落の祠?」
眉間に若干のしわを寄せると彼女は続く言葉を待つ
「生者である頃に錬金術や、黒魔術といった神や我々の存在を冒涜した者たちが堕ちていった下層にできた洞窟のような場所なのですが・・・」
そこで言葉を濁らせるようにダンテは口を開くのをためらう
「遠慮をするな、私の監督不行届なのは承知だ。現状を教えてくれ。」
彼女は惑うことなく彼に言葉を求める。
瞳の奥底にはには仄暗い読み取れはしない感情が揺れて見える。
彼女は怒りを出さない・・・・・・
喜びも、つらさも・・・誰ひとりに語りはしない。
語るのはその緋色の瞳だけなのだ・・・
ダンテはその感情が隠される奥の表情に触れたいという願望を抱きながら目を伏せ書状を読み上げていく。

「ここ数百年の間に人間たちは神を創り出し信仰し、崇めていました、ですがその半面で禁忌を己たちでつくり、それは破られるための約束のように。形の違う崇拝者を創り出しました。」
「して、ソレが今回の混迷の堕落につながるモノになったのだな?」
「ええ、彼らは自分たちで作り崇めた存在を冒涜するために欲望におぼれるために禍々しい神をつくったようです」
サタン・・・・・・もしくは魔王といえる存在なのだろう。
けれどそれは創ったもの以外の第三者が王として認めてしまった場合だ。
認めれば冥界の覇者である彼女を否定することになる・・・・・・
そのためにダンテはその後に続く言葉をあえて伏せた。
ソレを読み取ったのだろうかダンテの横をマントを揺らしながら通り過ぎる。
「皇女殿下!?」
独り祠に向かおうとする彼女に反射的に呼び止める言葉を紡ぎ出そうとするが、ダンテの唇は渇き、それ以上紡ぐことはできなかった。
「私はお前が思うほど弱くないよ。王は独りでいい、理を無視する存在は私だけでいいのだ。堕落した脆弱な傀儡に意味はない」
脆弱だという彼女の声には、ほのかな怒りと冷たさが含まれている。
人間の弱さ、そして、その欲望と願望に崩され広がっていく彼女の体が管理する世界の絶望の存在が憎いというようだった。

 ダンテに「ついて来い」とも「待っていろ」とも言わず彼女は奈落の螺旋回廊へと足を向ける
人が創る果てのない闇でできた底のない地獄。
 そこからは堕落した脆弱ものである彼らの自らの妄想や信仰で作り上げた彼らが本来生きていた世界や想像から創り上げた地獄で業火に焼かれたり、血まみれの咎を背負うという。
 人間ではないメーテル達ですら理解不能な倒錯した世界だ。

何時間・・・・・・時間感覚のない冥界でさえ長いと感じるほど降りただろうひたすら闇へと下っていく。
そして、光を失ったころだろうか?
横に続く暗がりの中にもう一つの生臭い人が絡み合う世界が広がる。

 一糸まとわぬ人間の形をしたものがお互いの体液に塗れながらまみえている
「・・・・・・」
 メーテル・・・・・・彼女はソレを肉塊のように蔑むように一瞥し、祠へと足を踏み入れる。
 気がついた絡み合い性を求めあい血を求めあう人間たちに足首や胸を掴まれ部位によっては衣類を引きちぎられながらも、ただ黙って前を見つめたまま歩みの速度を落とすこともなくそれらを引きはがしていく

視線の先には、奥にある偽の玉座に座る頭には黒い雄山羊の頭、舌は男性器のような形をし、そして下半身には長く禍々しいペニスと尾に蛇を伴った男らしきものと、ソレに群がり絡み合っている人間たちが彼の唾液や肉棒を求め我先に寵愛されようと媚びている。

メーテルはしばらくそれを眺めた後、怒りに乱され燃える瞳をさらに色濃くしながら、魔王だと信じ想像したオスの獣と対峙する。
「貴様か私の必要とされる世界の規律を乱したのは」
 感情は薄いが、若干険しい表情で彼女は犬歯をギリリとかみしめながら呻くように呟く。

ダンテは入り口で彼女が合図することを待ちながら待機をしている

「オマエハ誰ダ?」
オスの獣は問う、それに呼応するように人であった肉塊たちの思考が彼女へと流れ込む

「ダレ?」
「服はいらない」
「カラダだキレイなカラダ」
「甘い匂い」
「マオウさまのキモチを奪う悪女ダ」
「嬉しいコンナ血がいっぱい」
「愛液の匂い」
「処女のニオイガスル」

獣が彼女と視線を合わせると同時にその場にいる人間だった者たちの肉欲や欲望に満ちた声が彼女の中を侵食する

「汚らわしい獣どもが・・・っ」
人間であることすら捨てたまとわりつく肉塊を蹴り飛ばすと彼女はさらに近づく

「私はメーテル。冥界の真の覇者だ。お前のような。紛い物の王はこの世界には不要だ。消えろ」
威圧的な空気を纏ったまま彼女は睨みつけ吐き捨てるが、その言葉を合図に
空気が澱んだかと思うと、獣の周囲にいた人間たちが彼女へと群がり衣類を引きちぎり全身へ愛撫しながら爪を立て
突起する乳首を噛みきるように食んだり、愛液のあふれる膣口へと舌を挿入しグチュグチュと音を立てながらかき回し生贄を差し出す時のように獣の前に彼女を引き倒す。
十数名の亡者にたかられた彼女もさすがに立つことさえ難しい。

 愛液があふれる膣口では卑猥な音を立てて亡者数名の舌や指が蠢いている。
クチュクチュと粘膜を凌辱する音を立てられながら、さらに欲望の食指は動く。
「うぁっ」
 思わず反応する体をよじりながら彼女が抵抗しようと身を捩るが、だらしなく零れる唾液や愛液を潤滑液にさらに穴という穴を攻め立てられる
グチュクプヌチュ・・・クチュ・・・・ピチャ・・・・・・
「っ、放せ・・・・・・貴様たちに用はない!」
体中にまとわりつく亡者たちをガクガクと力が抜けている足に力をいれて立ち上がると彼女は自分の性器にペニスや舌を入れようとしていた者たちを突き飛ばし踏みつける
獣のように意思のない欲だけで蠢く肉塊は彼女から突き放され放心するように呻いている。

 そんな状態でも彼女はダンテを呼びはしない。
あくまで彼は監視するもの、見届けるための存在なのだ。

 「おい、そこのでかい獣・・・・・・貴様は私を独りで逝かせる自信もないのか?このような肉塊どもを使うぐらいならば、お前から挑んできてはどうだ?貴様の邪念にあてられたこの肉塊たちのおかげで私のココは程よく濡れいてるからな・・・・・・まぁ、自信がないというのなら貴様は今から地獄の業火で灰にかえるだけと思えばいい」
彼女は挑発的な言葉を発しながら指先に紫色の炎を宿す。
そして、ふっと獣の意識が自分だけに集中したのを見計らうとためらうことなく入口の方で絡み合っている亡者たちへとその炎を放つ、生きたまま焼かれ、魔女裁判を彷彿させる情景に周囲はパニックを起こす。

 「・・・・・・」
獣は言葉がない、都合よく作られた欲と業の象徴
ただ息は荒い、燃やされ叫ぶ者たちの意識と直結した獣はさらに高ぶらせているようだ
「このまま消えれば楽だぞ」
見下ろすように衣類も溶けもしくは破けマントだけが残ったメーテルは獣の首へと片手をつきつける
「くびり殺してやってもいいがな・・・・・・冒涜され穢されたのも久しぶりだ、後悔してもらう」
そして再び炎を放とうとした時だ
チクリと太腿の部分に痛みを感じ、彼女は動きを止める
「なっ!?」
彼女に痛みを与えたものは自分がいま息の根を止めようとしている仮初の魔王の毒蛇の尾だった。
to be continue・・・





(時間的事情により続きは近々書かせていただきます)
一部ずつ更新中・・・パソコンこわれたから更新遅れ気味

2008/04/13 20:28 
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