第一章〜愛玩奴隷〜(改訂版)3
人形とよばれる人間の研究の途中経過、拷問方法、商品の品評会イロイロと邪な気持ちが混ざり。一喜一憂する研究者と観客たち。
自分が五代目となるバージョンアップ作品を数十年ぶりに作り上げた異才としてもてはやされることも、ここにいる人間たちと同じ人種だと思われることも青磁にとっては苦痛や嫌悪を抱くもの以外の何ものでもなかった。
「レイラ……」
先ほどまで手にしていたぬくもりを思い出しながら掌に口づけをして目をつむり、周囲を遮断する……彼の唯一の自己防衛だ。
この汚れきってタールのように黒い世界にのまれないように、呑まれていても無垢な存在である人形であっても愛してしまった自分の大切な存在を守るために、彼はこうすることで苦痛を自分に与えながら耐える術を覚えていく。
競りが始まり男女問わずに仮面をかぶった歪んだ性癖の持ち主たちが少女や少年を競り落としていく。
オールドタイプといわれる五世代以前の自分には関係のない存在もいるが自分の研究の結果として体の配色から命の長さまで狂わされたタイプの人形もいる。
それを見届けるのも彼は自分に科せられた業なのだとも考え、歯ぎしりをして唇を噛み切りさえしてしまいそうな自分を隠し、人形のように無表情を装い、人形なのに感情豊かな表情をする本来なら有り得ない色彩をした髪や目をした少年少女の売られて行くようすを眺めている。
吐きそうな気分だったが、彼等という生命体は自分という人間のエゴで研究を進めなければ生まれなかったことも理解している彼は学会と称されるソレが終わるまで身体を固く強張らせることで自我を保ちながらじっと壇上を見つめているのだった。
発表や競り帰ろうとした時だ。ふと、自分がよく知る人間の姿が消えていることとポケットの中の違和感に彼は気付く。
家を出てきた時に確実に入れた万能鍵が消えているのだ。加えてまずいことに先ほど警戒しなければと思ったばかりの大学に通いながら暗部へと足を踏み入れたときすでに何体も人形を所有し支配していた男であり、攻略するには難解な相手である御堂の姿が見えないのだ……
とたんに身体の中にざわめく不安と恐怖を感じ、彼は急いで政治家や富豪、研究者たちが群れている出口の人ごみを割りながら車へと急ぎエンジンをかけた……。
汗が伝い、後悔が底からこみあげる、何に対してか……それを理解するには彼はまだ若かったといえよう
置かれたベッドが少女が寝がえり、身を捩るたびにきしむ音を立てる部屋の中にガチャリと聞きなれた耳触りのいい快楽と優しさをもたらす男の訪問を知らせる音が聞こえる。
「セイジ……?」
掠れた声で主の名を呟き起き上がろうとした時だ、強制的にベッドへと叩きつけるように押し付けられ少女は目を覚ます。
「おはよう、コードナンバーE030」
歪んだ笑みを浮かべた覚えがあるキツネ顔の男がのしかかっている、首だけ持ち上げるように周囲を見渡したが愛しい主の姿はない
「何を探している?青磁ならここにはいないよ……ドール」
冷酷な視線に囚われ、ドールと呼ばれ、E030の名をもつレイラと呼ばれる少女は恐怖に全力で抵抗しようとするが、男が放つ香りが鼻腔を擽り上手く力を入れることができずに組みふされるように跨られた
「やっ……」
男が何をしようとしているのかは彼女たちドールと呼ばれる種類の人間は香りで判断する。
現在自分の上にいる御堂という男の匂いは敵意と好奇心と凶暴な性欲を感じさせた。
バシッ
抵抗しようとしたレイラの頬を強くはたくと、片手で彼女の両腕を固定したまま御堂は何か桃色の液体が入った瓶をあおりソレを口に含むと、強くはたかれたことで呆然として少し開いたレイラの唇をそのまま奪う形で喉の奥へと流し込んだ。
チュックチュクチ……
自分の舌を絡めることで彼女の舌にも丹念にその液体を絡まされた
すると、彼女の体は数分と経たぬ間に熱く淫らなものへと変貌していった。唇が離れ、空気を吸い込む頃には貞操帯をつけられた下半身からは愛液が溢れ出しヌラヌラと太ももをライトの光で照らしだされていた。
「淫乱なドールに育て上げられているようだが、貞操具をつけられるとはよっぽど節操がないのか、青磁がお前に執着しているのかどちらなのだろうな?」
御堂は息を荒くしている水色がかった銀糸のような髪を束でつかみ上げると目を細めて品定めをするようにレイラを見つめた。
そこにあるのは研究者としての好奇心か、青磁への嫉妬か、もしくは違う何か正体が分からない感情が渦巻いているのが伝わりレイラの額からは一筋の汗が伝い床へと落ちるのだった。
「今確かめてやろう、俺はお前のご主人さまのお友達でお前が作られて調教されていた時の研究者の一人だ。作品に興味がないわけじゃない」
その言葉を理解したかどうかは分からないが、若干焦点が合わなくなっている瞳をしながら彼女は腰が疼き下半身が雄を求めるのを全身で感じながらも、貞操帯を外す鍵を差し込まれそうになったところで、熱くなった手のひらで必死に御堂の手首を掴み首を左右にふった
「やっ、セイジ……セイジ!!」
恐怖だったのか従属なのかは分からないが主の名前だけを連呼するレイラを見つめる御堂の瞳に残酷さがにじみ出る
「お前のご主人様はまだ帰ってこないさ。天才っていうのはもうろくじじいたちにもてるからな、それまで俺のペニスの味でも覚えるんだな」
「ひぁっっんんんんむ」
絶望を、救いを言葉にする前に遮られ固くなったペニスで喉の奥まで付きあげられ、ヒクヒクと身体を震わしながら抵抗していた手首を落とし涙を落とす
「っ!おいっ!歯を立てるな!ずいぶんと甘やかされてるようだな」
バシン!!
鼻をきつく摘み、無理やりペニスを引き抜くと先ほどはたいた方とは反対の頬を強くはたいた。
涙を流しながら焦点が合わない体になりながらも怯え、主だけを望み、ドールにはないはずの感情さえ見え隠れする。
ソレは御堂という研究者としてかドールの所有者としてかどちらかはっきりしないものが強く苛立つ感情を抱かせた。
「……ばれるかもしれないから貞操帯をはずすのはやめるつもりだったが、気が変わった、性を求めるしか能のない存在だということを思い出させてやる」
「ひっ!!!!」
鍵を差し込まれ外される貞操帯を視界の端でとらえながらも
青磁の名を呼ぶことも拒絶することも表現することはできずレイラは身をこわばらせた
愛撫をしてもらってはいてもまだ未使用であり、処女の純潔を守っていたヴァギナに御堂のモノが無理やりねじこまれミチッっと鈍い音をたてた時だった。
扉が勢いよく開いたと思うと次の瞬間、入ってきた影は躊躇うことなく御堂を殴りつけ、壁へと叩きつけた。
殺気すら感じられる入ってきた影は覚えがある暗い蒼色をした瞳をした若き研究者であり、この屋敷の持ち主である浅葱青磁だったのは言うまでもない……
「ずいぶんと無粋な真似をするんだな?人形愛好家で名高いプロトタイプ制作担当の博士様は」
嫌悪と侮蔑と殺意が入り混じり憎悪に近いものを映した瞳で青磁は御堂を見下ろす
「そう睨むなよ、お前の仕込んだ人形がどんなものか興味がわいただけだ」
「っ、勝手に人の部屋に入り、人のモノを盗み、人の者に手をつけ、傷つけようとした言い訳がそれか!?」
「……いや……でも、一つお返しに教えてやるよ。お前よりも、ここが長い俺が知らないとでも思ってるのかと思ってね」
「何をだ……」
震えるレイラを毛布で包みながら青磁は嘲笑するような御堂に尋ねる。
「何をって?いいのか?その大事な大事な人形ちゃんにお前が重ねた罪を聞かれても」
「!?」
息が止まるかとさえ思う、目を見開いた青磁の瞳には恐怖でひきつる自分と過去のソレが御堂の言葉と瞳を通して映し出されていた。
「何を……」
「水色のような銀糸の髪に、ピジョンブラッドのように紅い血のような瞳の色が出来るまでの過程でお前は何をしたのかって言うことだ……そして、それを実行するためにどうしたかということもな」
「帰れ……」
「人体実験なんて平気だったよな?俺もお前も人形を作る段階で作っては使い捨てるチェス駒みたいなクローンたちの存在なんて……でも違うお前は」
「帰れっ!!!!!」
語気は強く瞳の光は失われ、青磁という人間の心が音をたてながら壊れたようにさえ見えた。ただ、明確であることは青磁という名を持った男はその状態になって明らかに御堂に対して拒絶を示していた
「まぁ、いいさ、お前の人形ちゃんをキズモノに仕掛けたのは事実だったようだし、殴っちまったからなこれでおあいこってことにして上層部にちくったりはしねーよ」
両肩をすくめながら殴られて唇が切れた部分から流れる一筋の血を拭いとる。
「…………」
今の状態の青磁に言葉が届いてるのかはわからなかったが御堂は最後に扉から手を離すとき小さくつぶやいた
「だが、たとえ罪がなかったとしても人であるかぎり、愛されることはないし、お前が持っているものも多分幻想だ。人形とヒトの間に感情なんて成り立つはずがない」
と……寂しげな声は最後には消えるようなものだった
「レイラ」
そっと手を差し伸べると喘ぐように、もがくように拙い動きで青磁のズボンを外し始め、またペニスを引き出すとソレを小さな口へと運んでいく。
血が滲む唇などは無視をして一心不乱にそこにある雄の象徴であり、一番性の匂いがする部分であるソレをジュプジュプと卑猥な音を立てながら舌を使い絡ませ、また潤んだ瞳で青磁を挑発するように頭を動かし少しずつ固くなり膨張していくペニスをレイラはうっとりと眺めながら愛撫するのだ。
だが、青磁を映すピジョンブラッド色の瞳には陰りと苦痛と怯えた過去の姿がクッキリと輪郭を持ち浮かび上がり始めていた。
いけない、引きずり堕とされる……
一瞬頭がぶれるような感覚とともに青磁の意識は暗転する
ソコはラボだった鏡では自分の大学院をでてまもなく博士と呼ばれるようになった頃の姿をしている。
ふと、視界の端に入ったカレンダーの日付と暦を見て脳の奥からシグナルが走る。足を止めろ、そうだ、この日は私がひとつめの罪に終焉を迎えさせた日
夢なのだろうか?痛覚や嗅覚、すべてがはっきりしているように感じながらラボへと足を踏み入れる
中にいるのは30年近く使われてきた人形としての使用期限が切れた雌の献体だ。
日本人にしては薄い色素の栗色の毛髪、白い肌ではあるが黄色人種らしい体躯、老化を遅延させ続けたが限界が来たからだと、意思がぶっとんで気持ちがまるでない瞳、その瞳の色も別段変ったことのないブラウンだった。
クスクス笑いながらいい夢でも見る薬を打たれただろう女へとゆっくりと近づいていく
耳の奥ではこれ以上近づくなと、そんなことはしていけないと警鐘が鳴り響いている。
だが、自分の動きが止まらないことや、過去に見たソレを体現しようとしている夢だと認識したときには青磁の右手はカボチャの種でもくりぬくように簡単に雌の締まらない顔を片手で固定し右手で眼球をえぐり出すと、長期間組織を生きた状態を保てるようになっている独自の薬物へとソレを投げ込み、眼球をえぐりだされ、流血し、処置を施されている間もヘラヘラと笑い続ける女に対して監視カメラやほかの研究員を含め誰も見えない角度になったとき。彼は屈むようにして女の耳元に近づくと囁くように唇を開く
「あなたの夢の中にいる男は貴方を捨てた。代用品だった貴方の息子は男の子供ではあっても貴方のおとこにはなれません、そしてこれが最初で最後の本当の孝行です母さん」
「あなたは彼方は……」
声を聞いて、男の名前なのか息子の名前なのか、それとも全く違う名前なのか、一瞬だが正気を戻しかけた彼女からは致死量の薬を打ち込まれることにより、真実を語られることも何もなかった。
ただ、ショック状態を起こしたようにビクビクと身体を台で跳ねさせながら声にならない声を漏らすようにパクパクと口を開いたり閉じたりしながら見えなくなり、包帯を巻かれた両目からは大量の出血をさせながら、言葉を残すことなく息絶えていった。
「チッ、もう少しリサイクルできると思ったんだがな、多分こんなんでショック状態起こしたってのは老体には無理があったんだろう?」
「まぁ、食肉の部門なら何とかしてくれるかもしれないし。とりあえずかけあってみるか」
「すみませんね。博士引退したとはいえ次に使えるヤツみつくろったつもりだったんですが」
それを眺めていた他の研究員たちは事後処理を始めながら口々に謝罪する。
「別にかまわない、眼球と色素を変えるための遺伝子の組み換えはこれだけあれば十分だ」
そういって眼球を入れた特殊な筒状の装置を片手に青磁は答える。
片付けられていく血まみれの台と女の死体を眺めながら片付けるふりをし、他の人間にはばれないように青磁は眼球を取り除くにあたり使った薬品投与のための注射器に混ぜ針だけを捨て注射器自体は砕いて気付かれないように、ごみ箱へと捨てたのだった。
母親は人形にされた洗脳を受けた女だった。だが、洗脳をしても取り除けなかったのは感情だった。また、毛髪や瞳の色をえり好みする変態達には相手にされる年でもなく彼女は本来は、この後使い道として使われるとすれば食肉が、スプラッタショー用の家畜程度のものだったのだ。
残酷なようだが青磁が行ったのはエゴであっても優しさからだった。
一度は未発達だった自分と姦淫の罪を犯し、人としての意思を奪うことで堕落させようとされた人間だ、発狂前には殺されかけたこともあったが、自分ではなくとも自分を通して終わりを迎えるまでその誰かを愛してしまった可哀想な人形に彼は憎しみだけを向けることはできずに、終わりを渡すことで解放させたのだった。
過去の自分のトラウマからも永遠に続く地獄という名の人生からも……
「セイジ!セイジ!」
レイラの声が届かないように仄暗い瞳をしたままの青磁は荒々しく手で子宮口に達するかという勢いで奥に突っ込んでは引き抜きながら唇と唇をかさね、時には歯を立てるように獣が食料を貪るようにのしかかった。
「うるさい……頭が痛いんだ」
先ほどまでさらに濡らすために膣口へと突っ込んでいた片手の指を無理やり口にねじ込むと叫び声も悲鳴もうめきも聞こえないように完全に開ききっていないヴァギナへと青磁は自分の膨張し、赤黒くうっ血したペニスを勢いよくねじ込んだ
メリ、メリメリメリ……
痛々しい音を立てながらブチッという処女膜が切れ引き裂かれていく音を部屋に響かせながら肌と肌を打ちつけ激しいピストン運動をしながら彼は黙々と彼女という子羊を貪る肉食獣のように行為をさらに加速させていく
ふと、自分の意識がどこかにいったようで、途切れていたことに気づき首をひねりながら処理を再び始める青磁、彼は博士になって間もないころの自分の罪を犯した指を見つめているえぐり出した眼球の感触が指に残り、ひどい頭痛に何年間も悩まされることになった。
ただ、罪についてもソレに気づいたものがいなかったと思っていたが、四世代目と五世代目の洗脳を調教や洗脳を担当していた青磁と同じ年代だった御堂が感づいていたのを彼は知らない。
その後彼が行ったのは非人道的なことだ。
母親だったものの眼球からカラーコンタクトやそういうアナログなやり方ではなく薬物の投与により色を変える手段や、ゼロの状況から個体として人間の形をした10代後半から20代の人形を培養液や試験管のようなものを使うことで可能にする方法を五年という速さで成功させた。
ただ、性奴隷的なものとして作り上げられていく人形に感情をデータのように脳をいじることで恋愛感情以外のものは成功したし、従属するものや反抗する知能など様々なものもプログラムとして作り出した。
ただ、彼が望もうと拒絶しようと、ソレは彼が生きる限り続けられる永続的なレールの上での出来事にすぎない。
そして彼はさらに五年の歳月をかけることで色々な暗部に触れ、死を選ぼうかと考えた頃に人生のレール上に置かれた自分が作り出した人間の遺伝子では不可能だと言われていた色をもつドールが現れる。
その時だ彼が自分が犯し続ける罪から逃げることを選ぶのは……E030、五世代では三十体目の成功作といわれる自分も研究に携わったその相手であり人間にある知能があっても、感情が書き込まれることのなかった人形の少女がいたからといえるかもしれない。
暗転していた意識が浮上するように身体が軽くなり頭がクリアに急になるが、目の前にあるのは信じられない光景だった。
なにも知らない、何も教えなかった無垢なまま育て上げようとした人形で、感情を持たずにいたはずなのに、生きていく上で唯一自分を必要としてくれた存在である人形……いや、愛する少女の痛々しいほどにいたぶり激しく自分が犯している姿
「!!?」
吐き気と鈍痛が体に響き、処女膜を荒く削いだことにより起こっている激しい出血と媚薬の影響で濡れた愛液をまとわりつかせたペニスを急いで引き抜くのだった。
引き抜くときでさえ悲鳴のような痛々しい声を荒い息をしながらレイラはこらえようとしたいた。
その姿はまるで、母を捨てた日の自分と同じで、恐怖と嫌悪と悲しみと拒絶を覚えたことを思い出しひどく傷つけた身体を近くにあった毛布で再びくるむと微かに震えながら青磁は静かに泣き始める
「すまない、すまない、すまな……っ」
愛を知り壊れた母の影と重なる愛を知らない教えられてはいない少女、愛してしまった人形と呼ばれても人と同じ存在、自分の唯一の生きるための存在それを汚してしまった後悔と苦痛が侵食する心の奥から過去を含めて現在を
「もう、出ていきなさい、私は追ったりしないから……絶対に教授やこちらの人間には触れさせないから人として君はレイラ……君には幸せになってほしんだ。勝手なのは知っている。傷つけたのも事実だ、この手で君の純潔を心を生んでやる前に奪った最低な下衆ヤロウだ……だから、こんな私の近くにいてはダメだ。逃げて私を忘れてくれてもいいから、幸せに」
涙は止まらなかった抱きしめた腕の力も弱々しかった。彼は人間だけど初めて人を愛した。後悔はしていない。
人形と呼ばれるそれが人種だったとしても対等に扱おうとした最初で最後の愛しい相手だ。
そっと手で頬に触れ弱々しく笑みを作り言葉を再び口にする
「お前は自由になれる。私の権力や人脈を使ってどんな手を使ってでも、誰にも邪魔をされない居場所を作ってやるから……逃げなさい」
微笑めたかはわからないが、触れる手を握り締めるとレイラは首を横に振る
「どうして……」
「わからない、でもセイジが悲しむのを見たくないの」
愛情という言葉は知らない、けれど意思がある。その時初めて奪った意思や気持ちというものが彼女に確実に芽生えてることを知った。
青磁は恐れながらも疑問符を投げかける
「お前は自由より不自由を選ぶのか?お前を傷つけた私といてくれるのか?」
自分ではなくても性的な意味合いを除けばだれとでも順応できるように教育した少女だ。
本当に自分という人間を選んでいるわけでなければ。言葉に詰まるか怯えが浮かぶ、慎重に瞳の奥の真意を窺うが、彼女に偽りはない赤い色の奥には寂しげな自分が映るだけだ。
「私はココがいい、セイジなら何をしてもいい、セイジの傍に」
最後まで言うまでに感情が、愛情に近い好意が自分という情けない存在に向けられていることを知り青磁は腕に力を入れ直すと強く強くレイラを抱きしめた。
「ありがとう、ありがと、ごめんな」
涙が止まらなかった。ソレに反応するように自分の頭を抱えながら泣いてくれる少女に過去の自分ではなく今を生きる一人の少女を見つけ出し彼は自分の中に生まれた本当の意味での愛情にも気付いてしまったのだった。
山道をそれて屋敷についた御堂は切れた唇を何度もぬぐいながらバックミラーの自分を眺めて呟く
「人形を愛することなんてありえない、人形が愛を返す?そんなことも……罪人には贖罪と更なる罪を犯す道しかないはずなんだ。快楽に溺れる以外にあるはずがない、あんなことは……」
洗脳というココロに付け込む仕事をしていた故に気づいてしまった五世代目の最高傑作と呼ばれた少女に生まれた感情と、旧友の中に眠る罪悪感を超えた人形への人に対するものと同等な好意的な感情を忌々しげに思い出すのだった……。
PS
わっほい
一応一章目がやっと完結
長かった……コトバが変だ……修正しようにも長すぎてどこから直せばいいのかわからん(をい
こんなだだながい文章ですが
どうして、青磁が愛情を産みたかったのか、同時にどうして拒絶していたのかを
明らかにするために書いたのですが
乱文になりすぎてえらいことになってしまいました
アハ★それでも読んでやるぜ!同情だけどな!そういうのでも大歓迎ですw
この作品を考え出したのが高校生現在はもう20歳越えてしまいましたが
変わっていくこの作品を楽しんでくれたらうれしいです。



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